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2025.8.7
【大学受験突破シリーズ】夏休みが有意義になる3つのポイント[高2生対象]

【大学受験突破シリーズ】夏休みが有意義になる3つのポイント[高2生対象]
高校2年生にとっての夏休みは、来年の受験本番に向けて学力や学習習慣を整える絶好のチャンスです。高校3年生になる前に「何をどれだけ準備できるか」で、志望校合格への道筋が大きく変わってきます。この夏をどう過ごすかが、受験生としてのスタートダッシュを左右するといっても過言ではありません。

ここでは、そんな大切な夏を有意義にするために意識しておきたい3つのポイントをご紹介します。
1. 目標と計画を明確にする
「夏の学習計画を立てましょう」と言われることは多いですが、漠然と「英語をがんばる」ではなく、「英単語500語を覚える」「苦手な数列を克服する」といったように、具体的な目標設定が重要です。さらに、40日間を週単位に分けて、「第1週は英文法の復習」「第3週は模試対策」といったように学習テーマを絞っていくと、無理なく取り組めます。学習の進捗を可視化できる「ハビットトラッカー※1」などを活用すれば、達成感も得やすくなり、モチベーション維持に効果的です。

達成すべき学習タスクも、「問題集の○ページから○ページをやる」など、細かく設定しておくと、日々の進捗が見えやすく、やる気の維持にもつながります。日曜を「予備日」にしておくと、計画倒れも防げます。目標を紙に書いたり、友達に宣言したりすること(パブリックコミットメント※2)で、自分への良いプレッシャーになりますよ。
2. 規則正しい生活と集中できる環境づくり
学校がないからといって、昼夜逆転の生活になると、学習効率も体調も崩れてしまいます。毎朝同じ時間に起きて勉強を始める「生活のルーティン化」がカギです。特に午前中の時間帯を有効に使えると、1日を有意義に過ごすことができます。
また、「環境が集中力を決める」という研究もあるほど、学習場所は非常に重要です。自宅で集中できないなら、自習室や図書館、カフェなどを活用しましょう。周囲の目があると自然と集中力も高まります。スマホを視界から遠ざけたり、アプリを制限したりと、自分に合った「誘惑対策」も欠かせません。
学習効率を上げたい人には、ポモドーロ・テクニック(25分学習+5分休憩を1セットとし、これを4回繰り返したら長めの休憩を取る)もおすすめです。集中とリフレッシュのメリハリがつきやすく、時間の使い方も上手になります。
3. 苦手分野の克服とモチベーション維持の工夫
夏休みは、自分の苦手分野をじっくり克服する絶好のタイミングです。高校3年生になると模試や過去問演習で時間が取られ、苦手科目に集中して取り組める時間はほとんどなくなります。
今のうちに教科書の基礎を見直し、理解があいまいな部分をクリアにしておくことが重要です。「この夏は基礎固めに集中する」と割り切ることで、秋以降の応用学習がスムーズになります。自分だけでは難しいと感じる分野は、夏期講習などの外部講座を活用してもよいでしょう。
さらに、やる気の持続には工夫が必要です。「好きな科目と苦手な科目を交互に学ぶ」「勉強後にご褒美を用意する」「誰かと勉強時間を共有する」など、楽しみながら続けられる工夫を取り入れましょう。
おわりに
高校2年生の夏休みは、来年の自分を大きく左右する“未来への投資期間”です。基礎固め、生活リズムの確立、学習環境の整備、そして苦手克服の時間として、ぜひ一日一日を大切に過ごしてください。今ここで積み重ねた努力が、半年後、一年後に必ず力になります。受験を意識しすぎて不安になる必要はありません。まずは今日の一歩から、一緒に始めてみましょう。
※1 ハビットトラッカー (Habit Tracker):日々の習慣が実行できたかどうかを記録するチェックリストのようなものです。習慣化したいことをリストアップし、毎日記録することで、習慣の達成状況を可視化し、モチベーション維持や自己肯定感の向上につなげることができます。
※2 パブリックコミットメント (Public Commitment):パブリックコミットメントとは、周囲の人たちに自分が達成したい目標を宣言することで、逃げ場をなくし、自分自身が目標達成に向けて行動するように仕向ける心理テクニックのこと