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2025.11.16

【大学受験突破シリーズ】英語長文読解を極める!実力を底上げする3つの視点[高1・2生対象]

大学入試の英語、とりわけ長文読解は「単語力+文法力」だけでは乗り越えられない領域です。内容理解、語彙力、背景知識、そして時間内で読み切るための処理能力──これらを総合的に鍛えることで、安定して高得点を狙える科目へと変わっていきます。ここでは、受験生が長文読解能力を実践的に伸ばすための3つのポイントを、できるだけわかりやすく整理します。

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気合いと根性で解いていてはやがて壁にぶつかります

1.土台を固める「知識の強化」と、合否を左右する背景知識の蓄積

長文読解の成否は、まず 語彙力・文法力・構文理解力 の3本柱で決まります。
特に語彙力は、文章の内容を読み取る上で必須です。語彙が不足していると、内容の推測が困難になり、読むスピードも大きく低下します。

重要なのに、なかなか身につけられない、長文読解能力にいおて意外に差がつくのが背景知識 です。
大学入試の長文は、自然科学、歴史、心理学、社会学など専門性のあるテーマが扱われることも珍しくありません。背景知識がないと理解が難しくなる文章もあり、これは実際の入試問題でもよく見られる傾向です。

背景知識を効率的に増やす方法は、長文を読むたびに出てきたテーマを調べ、理解してから次に進む習慣を作ることです。未知の内容に触れた際、ただ問題を解くだけで終えるのではなく、「テーマそのものを学ぶ」意識を持つことで、語彙も知識も同時に強化され、次の長文が読みやすくなります。


2.正確さとスピードを支える「読み方の技術」と「解法の習得」

長文は“気合いで読む”ものではありません。「読」と「解」、それぞれに技術が必要です。
文章の種類と設問形式に合わせて、技術として読み方を使い分けることが必要です。

☝️ 読み方の技術

以下の読み方は、それぞれ目的が異なり、適切に使い分けることで読解効率が大きく向上します。

  • 精読(英文解釈):構文を丁寧に取り、文の骨格を正確に理解する技術

  • フレーズリーディング:物語系などに有効。戻り読みを減らし、リズムを保って読む

  • パラグラフリーディング:論説文向き。段落ごとの主張と構造をつかむ

  • スキミング:大意をつかむための速読法

  • スキャニング:固有名詞や数字を探す読み方。内容一致問題で特に重要

また、返り読みを減らすために 音読 が有効です。同じ英文を繰り返し音読すると、語順や構文パターンへの感覚が養われ、読むスピードが自然に上がります。

☝️ 解法の習得

空所補充、内容一致、指示語問題など、設問形式ごとに見るべきポイントがあります。

  • 空所補充:文法・語法のルールと文脈の両方を見る

  • 指示語(this、itなど):何を指すかを正確に特定する

  • 論理展開の把握:接続詞・ディスコースマーカーに注目する

  • パラフレーズ:同じ意味を別表現で言い換える力を身につける

これらは「知っているかどうか」で得点に差がつく部分です。読む力と解く力は別物であり、どちらも鍛える必要があります。


3.時間内に読める力をつくる「過去問演習」と、伸びを決める振り返りの質

長文読解では 時間内に読み切れるスピード が欠かせません。そのためには、早期からの過去問演習が重要です。

● 形式を知るための早期演習

英語は大学ごとに形式、テーマ、語彙レベルが大きく異なります。
そのため、一定の語彙力があれば高校1年生でも共通テストの過去問に挑戦できます。
遅くとも高2の夏から取り組むことで、時間配分の感覚を早期に掴み、英語を得点源にできます。

● 成績を伸ばす最大の要因は「振り返り」

過去問は解くだけでは意味がありません。
むしろ 振り返りの質 が成績上昇を左右します。

振り返りでは以下の3点を確認します。

  1. スピードの問題か、知識の問題かを切り分ける
    👉 時間内の点数と、延長して解いた点数を比較する。

  2. 誤答の原因を特定する
    👉 語彙不足、構文理解不足、文脈判断の誤りなど、理由を明確にする。

  3. 解答プロセスの再現
    👉 どこを根拠に判断したか、どの段落と設問を紐づけたかを確認する。

この作業を丁寧に行うほど、長文の読み方と問題の解き方が洗練され、確実に得点力が上がります。


長文読解の力は、一朝一夕で身につくものではありません。しかし、語彙・背景知識を蓄え、読み方の技術を学び、過去問で時間内処理を鍛え、丁寧に振り返る──このサイクルを続ければ、誰でも確実に読めるようになります。

英語の長文は「知識」「技術」「戦略」の掛け算です。
正しい方法を積み重ねた受験生から、着実に点数が伸びていきます。

 


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