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2025.9.13

【大学受験突破シリーズ】夏を乗り越えた高3生、秋の落とし穴に要注意![高3生対象]

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夏を乗り越えた高3生、秋の落とし穴に要注意!

夏休みを全力で走り抜けた高3生ほど、9月以降に陥りやすい落とし穴があります。大きく分けると3つです。

① 燃え尽き症候群で学習量が落ちる
② 模試の結果が伸びずに落ち込む
③ 思い通りに勉強できる時間が減る

どれも多くの受験生が経験する悩みです。少し丁寧に見ていきましょう

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2学期はメンタルに気をつける

① 燃え尽き症候群 ― 「まだ5ヶ月もある」と思ってしまう

受験の総本山と言われる夏休みを乗り越えた達成感と裏腹に、まだ本番まで5ヶ月あることに気づき、どこか気が抜けてしまう。そんな生徒は少なくありません。

でも、もし「明日が入試本番です」と言われたらどうでしょうか?
多くの人は「5ヶ月あってよかった」と思うはずです。受験の時計は、焦るほど遅くはならず、安心するほど速くもなりません。残された時間をどう使うか、それがすべてです。


② 模試の結果に落ち込む ― 「夏あんなに頑張ったのに」

夏休みの記憶と、返却された模試の結果とのギャップ。これに落ち込む生徒も多いです。ただ、よく考えてみてください。今返ってくる模試は、夏休みが始まってすぐに受けたもの。つまり「まだ全力を出す前」の自分の成績です。結果が思わしくなくても当然といえます。

成績は努力の直後に跳ね上がるものではありません。一定のラグ(時間差)があるからこそ、夏に仕込んだ学力は秋以降にじわじわと表面化してきます。焦らず、成果を求めすぎないことが肝心です。
また、2学期の学校では友達の雰囲気も変わり、みんなが急に賢そうに見えてしまうこともあります。でも実際には、相手も同じように不安を抱えていて、「あなたが賢そうに見える」と思っているかもしれません。


③ 勉強できる時間が減る ― 「1週間が残酷なくらい早い」

夏休みは朝から晩まで自分の裁量で勉強計画を立てられましたが、2学期が始まると学校という「自分で決められない時間割」の中で動かなければなりません。学校が終わって塾に行き、2時間でも勉強すると、外はすでに真っ暗。
「ようやく自分の勉強ができる」と思ったのにもう1日が終わりかけている。そんな毎日を繰り返すと、「1週間が残酷なくらい早い」という感覚に襲われます。

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思い通りに時間が使えないこともストレスになる

長期的には「まだ5ヶ月ある」と思う一方で、短期的には「どんどん時間が過ぎていく」と感じる。この矛盾した時間感覚に戸惑うのは自然なことです。


では、どう乗り越えるか?

一番避けたいのは、こうした悩みや不安のせいで「学習時間が落ちてしまう」ことです。大学受験は高3の夏休みまで、どちらかというとフィジカル(体力)を削られる戦いです。けれど夏を経て勉強体力がついた今、9月以降はむしろメンタル(精神力)を削られる局面に入ります。勉強そのものは慣れてきても、気持ちの浮き沈みやネガティブな思考で手が止まりやすくなるのです。

ここで大切なのは「手を止めない」こと。やる気があろうとなかろうと、塾に通っている人は塾に行く。図書室で勉強している人は図書室に通い続ける。夏で確立した学習習慣を崩さないことが最優先です。

もし「最近なんかおかしいな」「勝手に涙が出てくるな」など感じたら、このコラムを思い出してください。「ああ、あの時読んだやつだ」と思えるだけで、不安の正体がつかめて少し楽になります。周囲の人に「今ちょっとメンタルやられている」と伝えておくのも有効です。正体不明の不調として抱え込むよりもずっと健全です。


受験は「やる気がある時にだけやる」ものではありません。やる気があってもなくても、毎日机に向かい、手を止めなかった人こそが、最後に合格のリボンをつかみ取ります。夏を乗り越えた今こそ、学習を止めない精神力が問われる季節なのです。

 


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