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2026.1.4
【大学受験突破シリーズ】親は「子供の心の安全基地」─受験本番、最後に子どもを伸ばすのは保護者[高3の保護者対象]

受験を間近に控えた高校3年生の保護者様へ。
いよいよ受験本番が近づいてきました。家庭内の空気も少しずつ張り詰め、何気ない一言をかけるのにも気を使う……そんな日々を過ごされているのではないでしょうか。
「親として何ができるだろうか」「余計なことを言って負担になりたくない、でも心配でたまらない」。そんな葛藤は、お子様を大切に想うからこそ生まれる愛情の証です。しかし、親御様のその不安が、知らず知らずのうちに緊張感となって家庭全体を包んでしまっていることもあります。
今、求められているのは「学力を伸ばす指導」ではありません。それは学校や塾の役割です。家庭でしかできないこと、それは「心の管理」です。
親自身の不安を解消し、お子様が全力を出し切れるようサポートするための「3つのメンタル処方箋」をお届けします。どうか、肩の力を抜いて読み進めてみてください。

1. 親自身が「心の安全基地」になるために、まずは深呼吸を
「受験生の親として、完璧に支えなければ」と力んでいませんか?
実はお子様にとって、親が精神的に安定し、笑顔でいてくれることこそが最大の安心材料となります。親がプレッシャーを感じて眉間にシワを寄せていると、敏感な子どもにはすぐに伝染します。
まずは親自身が「適度な息抜き」を許してあげてください。
ご自身の趣味の時間を持ったり、友人とランチに行ったりしてリフレッシュすることは、決して不謹慎なことではありません。親が自分の人生を生き生きと楽しんでいる姿は、子どもに「受験は人生の一通過点に過ぎない」という無言のメッセージを与え、過度な悲壮感を取り除きます。
そして、最大の難関であり、最大の支援となるのが「口を出さない」という決断です。
勉強の進み具合、生活態度、志望校の判定……気になりますよね。しかし、この時期の「勉強しなさい」「大丈夫なの?」という言葉は、子どもにとって信頼されていないというメッセージに変換されかねません。
これまで育ててきたお子様を信じ、最終的な決断を本人に委ねてみてください。自分で決めた道だからこそ、子どもは最後までやり抜く責任感を持ち、結果がどうあれ「納得」を手に入れることができます。
親は、子どもがいつでも帰ってこられる「心の安全基地」として、どっしりと構えていればいいのです。
2. 言葉ではなく環境で愛を伝える「道具的サポート」
「口を出さないなら、私は何をしてやればいいの?」
そう思われるかもしれません。そこで出番となるのが、心理学で言う「道具的サポート」です。これは、黒子(くろこ)に徹して環境を整えることです。
【生活リズムのペースメーカーになる】
受験期はストレスから自律神経が乱れ、不眠や体調不良に陥りやすくなります。ここで親ができるのは、規則正しい生活の「基準」を作ることです。
「起きなさい」と怒鳴るのではなく、朝決まった時間にカーテンを開け、温かい朝食の匂いで目覚めを促す。夜は消化の良い食事を用意し、家族も早めに静かな時間を作る。
現役東大生の多くが、受験期に感謝したこととして「毎日のお弁当」や「塾への送り迎え」を挙げています。特別な言葉はいりません。変わらない日常と温かい食事が、お子様のメンタルを物理的側面から支えます。
【情報の交通整理と、冷静な資金準備】
入試制度は年々複雑化しています。親自身も「昔とは違う」と認識し、正しい情報を集めることは強力なサポートになります。出願締め切りや必要書類のリストアップなど、事務的なタスクを親が引き受けることで、子どもは勉強に専念できます。
また、お金の話も重要です。ただし、「国立じゃないと困る」といった愚痴はNG。モチベーションを下げてしまいます。「あなたの夢を叶えるために、ここまでなら準備できているから安心してね」と、早めに、そして事務的に伝えることで、子どもは余計な心配をせずに志望校選びに集中できます。
3. 不安や焦りは「成長痛」。否定せずに受け止める
模試の結果が悪かったり、過去問が解けなかったりして、お子様がイライラしたり落ち込んだりすることもあるでしょう。
そんな時、親まで一緒になって動揺しないでください。受験期の不安や焦りは、本気で取り組んでいるからこそ生まれる「課題のサイン」であり、成長痛のようなものです。
【ただ、話を聞く。それだけでいい】
子どもが弱音を吐いたり、八つ当たりをしてきたりした時、解決策を提示する必要はありません。「もっと頑張れば?」という励ましや、「だから言ったじゃない」という正論は、今は封印しましょう。
「そうか、不安なんだね」「今は辛い時期だね」と、感情をそのまま受け止めてください。信頼できる親にただ話を聞いてもらうだけで、子どもの脳内のストレスは軽減されます。
【合格の先にある「未来」を共有する】
もし声をかけるなら、結果に対する評価ではなく、プロセスの肯定を。「伸び代が見つかったね」「毎日机に向かっていること、すごいと思ってるよ」と、努力を認める言葉は自己肯定感を高めます。
そして、合格がゴールではなく、その先にある「どんな大人になりたいか」「どんな夢を叶えたいか」という真の目的を一緒に再確認してください。親がその未来を信じて応援してくれることは、どんなに判定が悪くても、再び机に向かうための最強のガソリンになります。
大学受験は、お子様が親の手を離れ、一人の大人として自立していくための通過儀礼でもあります。
親御様にとっても、子離れの準備期間と言えるかもしれません。
「何もしてやれない」と嘆く必要はありません。温かいご飯を作り、生活を整え、信じて黙って見守る。それだけで、十分すぎるほどのサポートになっています。
どうか保護者の皆様自身が、ご自分を労りながら、残り数ヶ月のかけがえのない日々をお子様と共に駆け抜けてください。応援しています。

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