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2025.12.21
【大学受験突破シリーズ】120%を出し切る準備─受験本番で実力を出し切るための3つの視点[高3生対象]

受験当日は、これまで積み上げてきた努力が形になる大切な場面です。しかし、その大一番で力を最大限に発揮できるかどうかは、学力そのものだけでは決まりません。日々の準備、当日の行動、ミスを防ぐ意識——この3つがそろってこそ、実力はきちんと結果につながります。ここでは、受験本番で力を出し切るための「戦略的な時間管理と危機管理」「マークミス対策」「日常のルーティンと生活の安定」という3つの視点を紹介します。

1. 試験当日の「戦略的な時間管理」と「危機管理」
まず、本番で余計な不安を抱えないためには、当日の行動設計が欠かせません。
試験会場には、多くの受験生が30〜90分前に到着しています。交通遅延や会場内で道に迷う可能性を考えても、遅くとも開始1時間前には到着しておきたいところです。早めに到着できると、「焦り」がなくなるだけでなく、心が整い、集中力が上がります。
会場に入ったら、まずはトイレの位置確認。混む前に済ませておくと、試験開始前の時間を落ち着いた気持ちで過ごせます。
そして、受験番号・氏名・選択科目などの記入確認の徹底は絶対に欠かせません。ここが正しくないと、どれだけ良い解答を書いても評価されません。丁寧に、一つずつ確実に。
さらに冬場は交通トラブルが起きやすいため、遅延した場合は遅延証明書を取得し、受験票の案内に従って大学へ連絡することが重要です。冷静に行動できる準備が、結果的に「安心して試験に臨める自分」をつくります。
2. 合否を左右する「マークミス」対策
次に、本番での大きな落とし穴がマークミスです。
これは学力とは無関係に発生する失点であり、医学部などの高倍率入試では1点差が合否を決める場面もあります。だからこそ、意識的な対策が欠かせません。
ポイントは「ミクロ確認」と「マクロ確認」の2段階でチェックすること。
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ミクロ確認:10問ごと、またはページ切り替え時に「問題番号と解答欄がずれていないか」を確認
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マクロ確認:試験時間の最後の5〜10分間を見直し専用に確保し、空欄・二重マーク・塗り残しを丁寧に点検
本番では気持ちが焦りがちですが、この2段階チェックを毎回の模試で「当たり前」にしておくことで、ミスを大幅に減らせます。
3. 日常の学習ルーティンと生活の安定
そして最も重要なのが、日々の生活の安定です。受験本番の集中力や判断力は、直前だけでは整いません。日々の積み重ねが、当日の“脳のコンディション”をつくります。
まず意識したいのは生活リズムの固定化。
起床時間・学習開始時間・就寝時間という生活の三点固定を守ることで、体内リズムが整い、毎日の集中力が安定します。
学習を習慣化するには、「いつ・どこで・何をやるか」を明確にすることが効果的です。最初の1〜2分の入り口が決まれば、勉強への腰が軽くなります。また、睡眠時間は高校生の場合7〜9時間が必要とされています。寝る前に暗記を行うと記憶の定着が進むため、夜の学習内容にも工夫の余地があります。
さらに、過去問や模試で自分の弱点を見つけ、知識の穴を埋める作業を継続することが、本番に向けた確かな自信につながります。
日々整えた生活、丁寧な準備、確実なチェック。この3つは、すべて「不安を減らし、自信をつくるための行動」です。模試は結果そのものではなく、本番を想定したシミュレーションとして最大限活用できます。弱点を見つけ、修正し、また挑戦する。その積み重ねが、本番での“100%の自分”を引き出します。
受験は長い道のりですが、本番で力を出し切るための準備を進めること自体が、あなたを確実に強くします。あなたの努力がしっかりと実を結びますよう、心から応援しています。

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